CPIサーバーの「お引越し」でハマったFTP問題、SFTPで解決した話

COLUMN

FTP接続を利用してファイルをアップロードする際、「接続がすぐに切れてしまう」という不具合にお困りではありませんか?

CPIサーバーのプラン変更とサーバー移転の課題

私の経験では、10年以上前からCPIのレンタルサーバー「シェアードプラン」をご利用中の企業様の中で、契約更新を機に旧プランから新プランへの切り替えを検討されるケースが多くなっています。

プラン変更に伴うサーバー移転、つまり「お引越し」は大きな課題です。最近のレンタルサーバーでは「かんたん引っ越しサービス」が提供されていることが多いものの、長期間運用しているブログやホームページの場合、主に画像などの容量が大きいことから、このサービスが利用できない又は、利用してもエラーで完了しない等のケースも少なくありません。

その場合、手動でファイルをダウンロード・アップロードし、phpMyAdminでデータベースのエクスポート・インポートを行うか、あるいは移行プラグインを使った対応が必要となりますが、初心者にとってはハードルが高く、面倒な作業となります。

FTP接続の不具合と解決策

そんな中、たまたま遭遇するのがFTP接続の不具合です。エックスサーバーやロリポップなど他のレンタルサーバーでは、IP制限やアクセス過多による制限など、各サーバー独自のルールが存在しますが、CPIにおいても同様のルールがあるようです。以前は問題を感じた記憶はなかったのですが、最近になって「ファイルのダウンロードは問題なく行えるのに、アップロード時だけ秒単位で接続が切れ、リトライを繰り返す」という現象に直面しました。

WIN SCPやFileZillaなど、複数のFTPクライアントで同様の現象が再現され、非常に困惑。
そこで、まずはGoogleで検索し、解決策を模索したところ、「FTPではなくSFTPを利用すればこの問題は解消する」という情報を得ることができました。

SFTP接続への切り替えと効果

早速、サーバー情報を元に設定を変更し、SFTPに切り替えたところ・・・

接続が途切れることなく、ダウンロードもアップロードも快適に行えるようになりました!
SFTP環境であれば、CPIに限らず他のレンタルサーバーでも、途中で作業が中断される心配がなく、安定してファイル転送ができるのが大きなメリットです。

SFTP接続設定のポイント

  • サーバー情報を確認し、SFTP接続に必要なポート番号(通常は22番)を把握する。
  • FTPクライアントソフトの設定で、接続プロトコルをSFTPに変更する。
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